月曜日, 12月 11, 2006

■国道にどうして炭を埋めたのか・・・・・・・イヤシロチ化


jundo/hado/01

 
国道282号は秋田県北部八幡平では、東北縦貫道と平行して走っています。
  平成6年のことです。私が道路管理者としてその地域で勤務しておりました。
  ある日、八幡平地区交通安全協会の会長さんが尋ねてきました。
  「所長、困ったことがあります!」
  「何ですか、何なりとお話下さい。」
  「実は、東北縦貫道八幡平IC近くの国道282号で、男の子が交通事故で亡くなった。それだけでなく、その後に困ったことができたのです。」
  「何でしょう!!」
  「実は、2年前にも隣の集落の女の子が、同じ場所でやはり交通事故で亡くなった。そこで二つの集落でいがみあいをしている。こちらの男の子は、隣の集落の女の子に引っ張られて亡くなったのだと・・・・!!」
  
困ったなあ、八幡平といえば、かなりの田舎だからなあ、まだこんなことがあるのかと思ったが、よく調べれば現地は確かに少し暗いこともあるが、それほどひどいわけでもない。さらによく聞けば、道路をつくる前は墓地があったとのことであった。

  「会長さん、分かりました。安全のためにやれることはみんなやりましょう。まずは暗  いのは道路の照明を、その他に安全施設が必要なことは全部やります。ただし、両集落のいざかいはこれだけではなおりません。どうですか根本的に直す方法も加えたいのですが・・」
  「何でしょう!」
  「道路に炭を埋めるのです。」
  「何だって!!!」
  「会長さん、神社とお墓ではどちらが気持ちがいいでしょうか? もちろん神社ですね。それは神社の方が『場のエネルギー』が高いからイヤシロチと言われます。会長さん、ここは昔墓場であった場所だそうでね、だからここの場のエネルギーが低  いケガレチなのです。ケガレチの低い場のエネルギーをイヤシロチの高いエネルギーにすればよいのです。そのための方法があるのです。」
  「それは何ですか?」
  「道路に炭を埋めるのです。歩道でいいので炭を埋めると、昔から墓場だった為に低かった場のエネルギーが改善されるのです。ケガレチがイヤシロチに変わるのです。どうですかやりますか。ご理解いただければ一緒にやりましょう!!」
  「何でもいいですからお願いします!!」

ということで、上記のように炭を埋めました。桜沢如一さんの「埋炭法」ですね。それ以来事故は起こっていません。
雑誌「ムー」にも載りました。日本テレビからも東京に来てテレビに出ないかと取材依頼がありましたが、おもしろバラエテイ番組でしたからお断りしました。今考えると少し残念だった気もしますが・・・・。
 
  平成10年に秋田市でも通称「新国道」でも炭を埋めました。歩道橋撤去反対運動が起こって、県と地域のPTAが対立していましたが、どうやら問題は解決しました。さらに安全を考えて「道路に炭を埋める」ことをPTA会長さんに提案したところ、PTA会長さんは弁護士さんでしたが、即座に「よしやろう!!」ということで、道路関係者とPTAとこどもさんたち100人もの大勢で実施しました。以来もちろん死亡事故はありません。

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