世々と伝わり来る我が生命 未来に悔い残して為らず(倫歌)
【十三】本を忘れず、末を乱さず(2/3)
~反始慎終~
【十三】ー2はここです
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2,恩(本)を忘れるな
①恩の中に生きている
Pー91
世に「恩を忘れるな」ということがやかましく言われるのは、本を忘れるなという意味である。食物も、衣服も、一本のマッチも、わが力でできたのではない。大衆の積み重なった、幾百千乗の恩の中に生きているのが私である。このことを思うと、世のために尽くさずにはおれぬ、人のために働かずにはおられない。
②なぜ親が大切か
Pー91
そうした中でも、最も大切な、わが命の根源は、両親である。この事に思い至れば、親を尊敬し、大切にし、日夜孝養をつくすのは、親がえらいからでない、強いからではない、世の中にただ一人の私の親であるからである。私の命の根源であり、むしろ私自身の命である親だからである。
年をとると、年々父に似てくる、母に似てくる。たべもの、飲みもの、顔かたち、くせ、考え方まで、なつかしの父母よ。
③敬神宗祖こそ大業の本
Pー92
ほんとうに、父を敬し、母を愛する、純情の子でなければ、世に残るような大業をなし遂げる事はできない。いや世の常のことでも、親を大切にせぬような子は、何一つ満足にはできない。
親をとおして己の生命の根源にさかのぼれば、そこに神仏にかえる。敬神宗祖、即宗教に入ることが、真の人となるゆえんは、ここにある。
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