【十三】本を忘れず、末を乱さず(3/3)
~反始慎終~

【十三】ー3はここです
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3,見事な一生を

Pー93
「立つ鳥は跡をにごさず」といわれる。あと片づけをせず、使った道具の手入れをせず、靴を揃えぬ、傘のしずくを乾かさぬ、こうした事は単なる作法だとか、行儀とこ心得ているのが、これまでの考えであるが、これを忘れることが、いろいろの不幸の原因となるのである。
こういう尻のしまりのない人々の仕事は、多く七八分までいって崩れる。
その極は悲惨な死に様をすることにさえなるのである。

Pー94
子供のよだれくり、自分のもの忘れ、家畜の不始末等は、こうした末を顧みない、だらしない心境の反映であることが多い。
もう大丈夫というところでガラリと行く。そしてこれを他人のせいにし、時勢の罪に帰せようとするが、実はみな己の心境の反映にすぎない。
小さいことに末を乱す人は、大切な事に終わりを全うしない。

③見事な一生の人
Pー95
昔の人は死を重んじ、りっぱな死に方をしたいと念じた。正しく生きた人でないと、美しい死に方はできぬ。見事な死にようをした人は、見事な一生を貫いた人である。
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