木曜日, 4月 24, 2008

■山笑うと郭熙(かくき)

秋田・森吉山の山が笑い始めました。
いつもは連休明けですが今年は早いですね。


秋の紅葉より
も間違いなく
訪れ心安ら
季節です

短い期間です
が味わって見
てください




「山笑う」は古代中国の画家・郭熙(かくき)のことばだようです。
山の四季を「春山淡冶(たんや)にして笑うが如く、夏山蒼翠(そうすい)にして滴るが如く、秋山明浄にして粧ふが如く、冬山惨淡(さんたん)として眠るが如く」描くと言ったとあります。

ところで、郭熙(かくき)といえば、我が家に掛け軸があります。
二玄社から購入した複製の複製の「早春図」です。いつも正月に架かります。


台北故旧博物館所蔵
郭熙「 早春図」
その画題からわかるように、描かれているのは冬季に降り積もった雪が溶け、大地は甦り草木も芽を出しはじめた、喜びに満ちた春の情景である。主要な景物が中軸線上に集中し、近景の大きな岩石と高大な松の木が、中景の「S字型」の山石に繋がり、雲霧に隔てられて更に二つの峰が聳え立つ。主峰は中央に位置し、下方は深く険しく、谷間をさらさらと流れる水が流れ落ちてゆく。深い山中には豪奢な楼閣、険しい崖の上には草庵があり、背後の遠山が更に際立って見える。左にはなだらかな坂道が続き、遥か千里の道のりを思わせる。清らかで潤った筆墨、高遠、深遠、平遠法が融合した構図、「可行、可望、可居、可游」の理想的な山水が表現されている。(文・何傳馨)



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