水曜日, 5月 30, 2007

■空海の三蜜加持とは何か(1)

空海の三蜜加持とは何か

仏教の本から・・・これでもわかりやすいのをさがしたのですが

即み成仏思想の実践哲学 (三蜜加持疾顕)

三蜜ーー身体活動の秘密、言動活動の秘密、精神活動の秘密
仏の三蜜、如来の三蜜、行者の三蜜、そうして衆生の三業(身語意)

「三蜜加持」
「加持とは、如来の大悲と人々の信心とを表し、あたかも太陽の光のよ
うな仏の力が、人々の心の水に映ずるのを加といい、人々の心の水が、
よく仏の日の光を感じとるのを持と名づける。」

「祈るものが、その意味をよく考え、手に印を結び、口に真言を唱え、
心三摩地(さんまじ)に住する(精神を統一する)ならば、仏の三蜜と
行者の三蜜が相応じて加持するとすみやかにさとりの完成を得るこ
とができる。」

以上ですが、よく理解できましたか。

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これをかみ砕いてくださったのが、矢山クリニックの矢山先生です。

身・口・意、つまり身体と言葉と心を一点に集中したときに
宇宙の力が人間に流れ込むという意味。

行動・言葉・想い】も同じこと

我々の全ての行為は、よく考えるとこの三つからできている。
イメージして、それを言葉に出して、からだを動かす。
これしかないのです。

ただ空海のすごいところは、一般の人の「身(身のおこない)」
「口(口にする言葉)」「意(心の働き)というものは汚れている。
だから凡夫がただ三つの行為を一点に集中させても簡単に
パワーは出ないという。

それをもっと高度な状態で、三つを一点に集中することを三蜜
加持と言うのです。高度な三つの行為を一点に集中したら宇宙
のエネルギーが入ってきて、すぐさま悟りという高度な意識の
状態があらわれる。
それを三蜜加持すれば「即疾に(すぐさまに)あらわれる」と言う
のです。

では,身・口・意、つまり「行動」「言葉」「想い」を高度化するに
はどうしたらいいのでしょう。空海はどう言っているのでしょうか。

矢山利彦医師の言葉で解釈すれば
「行動」「言葉」「想い」に気をこめるということです。適当にフニャ
ラ、フニャラ行動していてもダメですよ。この三つの行為に気を加
える、つまり、言葉に気を加え、気のこもった行動をする、そして
その言葉にも行動にもほんとうの想いをこめる。そうすると自分と
周囲が変わってくるのです。

弘法大師空海は九世紀初頭に真言宗を開きましたが、「まこと」
の「ことば」に力を根本に置きました。まず、気のエネルギーのこ
もった言葉があって、それが心を動かし、からだを動かし、宇宙
を動かすと言うのです。

かなり、空海を理解する手助けとなりました。

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