木曜日, 3月 13, 2008

■これから起こることの兆候を見据える

尊敬する経済アナリスト藤原直哉氏の「世界同時株大暴落」(恐ろしい名前ですが) あ・うん社発行から、私の共鳴した部分を載せます。

これから起こることの兆候を見据える

電気の話ですが、「絶縁不良」という現象があります。とくに、高圧電線の被覆が劣化するなどして穴が開いたりする絶縁ができなくなり、ものすごい勢いで電気が流れることで爆発的に燃焼し、火事になることがあるのです。
こういった「絶縁不良」の箇所は電線を外から見てもなかなか分からないのですが、試験を行うと絶縁が破壊されるのが間近かかどうかわかるのです。
この試験では、絶縁抵抗を測りながら高圧電流を流します。すると、絶縁ができなくなりそうなところでは、放電のように瞬間的に電流が流れるのです。この状態は絶縁が最終的に壊れてしまったのではなく、電線の被覆にできた空間で、部分的に放電が起きることによって電流が流れてしまうという状況です。この瞬間的な放電の電流を見つけたら、最終的な「絶縁不良」の状態が近いのではないかということが疑われるので、電線を交換します。

「自然」というものは本当によくできていて、この「絶縁不良」の状態になる前に、小さな兆候を「放電」のようにパチパチ、と何度もみせてくれます。つまり、その兆候に気づくことができれば、最後の巨大な破局は予知できるものなのです。
今の世界を見ると、近年、ますます激化している異常気象をはじめ、政治的、経済的な変動なども、私たちにこれから何が起こるのかということをしっかり伝えようとしているようにすら感じられます。

反対の言い方をすれば、これだけ変化が激しく起こっているときには、逆に「おたおた」せずに腹を据えて、自然体で過ごすのがいちばんです。これによって、感性を鋭く保ち、確実な選択がいつでもできるようになると思えます。本当に為すべき事は何かということが見えてくるのです。
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私は土木技術屋出身ですから、道路も、橋も、トンネルもつくりました、いっぱいいっぱい・・・。これらの構築物はつくった瞬間が最高の状態ですが、時間とともに劣化してきます(天の道ですね)。これらの構築物に手入れをして寿命を延ばしていくことが大事なのです(人の道ですね)。それでもいつかは寿命が尽きる時点が訪れます。ましてや手入れがない構築物でしたら・・・・・。
前兆現象が必ずあることですから、いかにそれを見つけるか、見つけたらどう手を打つか。
でも、行政が破綻状態になった今、どう手をうつのか、どうできるのでしょうか。後輩のみなさん本当に大変ですね。

逆に「オタオタ」せずに・・・・はいいですね。秋田県がこれほど落ち込んでも、「たいへんだ!」とは言いますが、ヘタに何かを今すぐにやろうという人が極めて少ないのです。今の経済原則のもとでのあがきは「宇宙の理」に合わないことを感知しているのでしょうか。ということはトップをはじめ県民が「腹を据えて、自然体で過ごす」道をとっているのかもしれませんね。そうだとすればすごいことです。
すべてが「必要・必然・ベストの法則」に従っているのだそうですから、2012年問題の先の秋田はパラダイスになる可能性もありえますね。

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